8月
私は父方の祖父母を知らない。
祖母は父が中学生くらいに亡くなった。
祖父は私の妹が生まれた年に亡くなった。
もう20年ちょっと経つ。
生きてたとしたらふたりとも100歳前後。
年齢的には母方の曽祖父と同じ。
だから、この時期になるとよく思い出す。
祖父は戦争から帰ってきた人だった。
祖母は戦火を生き延びた人だった。
しかし、戦争に関して私の家はあまり話をしない。
祖父がどここ部隊にいただとかを知らない。
話そうとしない家庭だった。
祖父が戦争から帰ってきたからから
今の私がいる。
じゃあ、逆だったとしたら?
そんな事があり得た時代があったんだ。
私達の知らない時代。
しかし、知らないと言って終わらせてはならない。
もう二度と戦争がないように
我々は努力しなければならない。
何もしないということが、罪だと思う。
そういう事を含めて選挙って大切だと思う。
父は何も話さない人だったが、
必ず選挙へは行った。
私達兄妹を連れて、必ず。
何かを伝えたくて連れて行ってくれたのかもしれない。
父には聞いたことはないが
母は言った。
「行くことに意味があるのだと」
有権者として、少しずつわかってきた気がする。
我々は、自らの意志を伝える権利があるのだと。
終戦から74年。
私が生まれる50年以上前には、
この日本にも戦争があったのだ。
もう二度と同じ過ちを犯さないというなら、
我々は権利を以て
本当の平和を願うしかないのだと思う。
モヤモヤとしていたが、
戦争について、
選挙へ行く意味について、
私なりに考えてみた。
(一個人の意見です)