朱の日記

気ままに。のんびりと。がらくたをつぶやく。

遠距離

別府に帰ったとき、別の人たちにも会ってきた。

大学の同級生で、今は院に行っている彼ら。




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家庭の事情で、進学を諦めた。

彼は私の憧れであり

時に、嫉妬の対象となる。

 

 

彼は、大学で学んだこの学問の世界に

私が戻ってくると信じている。

 

諦めきれない私の心を、

私以上に知っている。

 

確かにそうかもしれない。

私が大学時代にやってきたすべてを知っている。

いつから一緒にいたのだろうか。

4年の頃にはほとんど毎日顔を合わせていた。

彼の隣にいるのがとても心地が良かったのかもしれない。

 

卒業以来

彼とは殆ど毎週連絡を取り合っている。

私は仕事の事。

彼は大学院の事。

業務の事。

勉強の事。

同僚の事。

同級生の事。

 

彼の話す全てが、私の得ることが出来なかった事。

羨ましいと何度思ったか。

学ぶ楽しさは大学で教わった。

 

ただテストの為だけに生きていた

あの12年間がとても苦痛だったのだと思うほどに。

 

知識を学ぶ

思考を学ぶ

好きな事をとことん突き詰めていった

あの学舎に戻りたいと。

何度も思う。

 

彼はそれを知っていて、

私に語りかける。

知識を学ぶ機会と

思考する機会

両方を与えてくれる。

 

他愛のないことも話す。

電話もする。

電話するけれど、黙ってる時間が長かったりもする。

 

でも、その時間がとても心地がいい。

あの時間がとても好きなのだ。

 

一度だけ、彼がこちらに遊びに来てくれた事がある。

博物館にだけ、ただ連れ回してくれた。

彼の研究のためでもあるが

彼の隣にいることがとても心地が良かった。

 

いつからだろうか、

彼の隣にいたいと思うようになったのは。

 

憧れと嫉妬の混濁した感情の中で

私は何を思っているのか。

と何度も思った。

 

少し前に電話したとき、

彼から好きだと言われた。

特別な関係になるということはよく分からないが

これからもこうして話をしてくれる

それだけでいいのだと

たまに会って、博物館や史跡を巡るという

趣味を思い切り楽しめればいいのだと。

 

 

私はまだ。

答えを出していない。

 

 

まとまらない

私の心。